ストライプハウスギャラリー オープン記念展
Exhibition of photography
Vol-2 -Before and After 1945-
1945.01.16.

Wojciech Prazmowski(Poland) & Takuya Tsukahara(japan)
ボイチェフ・プラジモフスキ & 塚原 琢哉      

2002.01.16-02.26

 
 
  1945年1月16日、ポーランドのカトリックの聖地チェンストホーワにロシア軍が進出した。ポーランド全土を侵略し、ユダヤ人をはじめ多くのポーランド人を隔離したキャンプもチェンストホーワにあった。この町に住むボイチェフ・プロジモフスキは、青年の頃、ヤスナグラ修道院に続くメインストリートに起こったナチスドイツ撤退後の記録映像を、町で見つけた。そして、その16ミリ映画フィルムを引き伸ばし、長い間彼の暗室に眠っていたプリントが、今ここに蘇った。これは、第二次世界大戦終結のドキュメントである。
 この生々しいモノクロームの映像に残されていた現場を写真家塚原琢哉が平和の訪れたこの町を同じポジションで撮影した。これは、プラジモフスキと塚原とのコラボレーションである。





1945年1月16日、12時頃、ソ連偵察機が、チェンストホーワ市内上空に飛来。
14時頃、市の主要道路に最初の赤軍戦車の進出。ヤスナグラに到達。
相次いで6,7台の戦車の乗り入れ。
ドイツ軍はパニックに陥りチェンストホーワから退却。

ボイチェフ・プラジモフスキ 略歴はこちら




ファシストのシンボル鍵十字(ハーケンクロイツ)と
ヒトラーの肖像を引き出し破壊する市民。

塚原琢哉 略歴
現在、ポーランド芸術写真家協会名誉会員、日本大学講師
1937 東京に生まれる
1959 日本大学芸術学部写真学科卒業
1972 画家ガーベル・レホウビッチ氏の招きでポーランドを訪問
1974 アンセル・アダムス氏の招きで「ある一つの世界」展、カーメルサンセットセンター(カリフォルニア)ウイン・バロック、ビル・ウエストン氏らと交流
ポーランド芸術写真家協会の招きで「ある一つの世界」展、ポーランド12都市を巡回
1975 文化庁派遣芸術家在外研修員(第一回写真派遣)(フランス、ポーランド)
パリにてフォロンのシルクスクリーン工房で写真を使った版画を制作
1976 ヨーロッパ写真連合ユローフォト会員となり、フロリス・ノイジュス氏らと交流
1979 ポーランド芸術写真家協会名誉会員となる
1981 ストライプハウス美術館設立、現代美術と写真の紹介を始める。
(2000年に閉館)
1991 「海原幻想」写真陶板壁画、大阪に完成
1996 リトアニアのオストラブラムの聖母イコンを最後に「マリア幻想」の撮影を完了
ローマ法王ヨハネ・パウロ2世に謁見し、ポーランドイコンのポートフォリオを献上
1999 毎日新聞社より「101のマドンナ ポーランドイコン巡礼」出版、アンジェイ・ワイダ氏が序文を寄せる
主な個展
1967 Vol.1「ある一つの世界」壱番舘画廊
1968 Vol.2「ある一つの世界」壱番舘画廊
1970 Vol.3「ある一つの世界」壱番舘画廊
1974 「塚原琢哉の触覚的空間『白いあそび』」銀座・和光ホール
1981 「銀の日記」銀座・和光ホール
1988 「Ocean Fantasy」グダニスク(ポーランド)
1990 「海原幻想」銀座和光ホール
1996-97 「マリア幻想」ヤスナグラ修道院美術館(ポーランド)
1998 「ポーランドの二つの祈り」コンタックスサロン(東京)
「Polish Madonnas」Polish Institute Stockholm(スウェーデン)
「Ocean Fantasy」クラコフ国立美術館日本美術・技術センター「Manggha」(ポーランド)
1999 「サボテン幻想」展 銀座・和光ホール
2000 「マリア幻想」展 ストライプハウス美術館(東京)
「Polish Madonnas」カトヴィッチ大司教区美術館(ポーランド)
「Cactus Fantacy」Mala Gallery(ワルシャワ)
2002 ボイチェフ・プラシモフスキとのコラボレーション ストライプハウスギャラリー(東京)
2003 「Cactus Fantaci」Prospekto Gallery(リトアニア・ビルニュス)
2004 「写された幕末写真展」ストライプハウスギャラリー(東京)
「End of Edo, and Meiji ; Photo Collection by Takuya Tsukahara」
クラコフ国立美術館日本美術・技術センター「Manggha」(ポーランド)
2005 「Ocean Fantasy」FOTO CLUB (クロアチア・スピリット)
2006 「1944年8月のパリ」ストライプハウスギャラリー(東京)
主な出版物
ギャラリープレス「塚原琢哉の触覚的空間『白いあそび』」
ストライプハウス美術館「銀の日記」
ストライプハウス美術館「海原幻想」
毎日新聞社「101のマドンナ・ポーランドイコン巡礼」
毎日新聞社「サボテン幻想」
コレクション
オークランド美術館(カリフォルニア)、日本大学芸術学部図書館
ICOGRADA(ベルリン)、日蓮宗久寺図書館、サンピア大阪(写真陶板壁画)   東京都写真美術館、ヤスナグラ修道院美術館(ポーランド)
クラコフ国立美術館日本美術・技術センター「Manggha」(ポーランド)
ヴァチカン、ストライプハウス美術館


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