『天気読み』
私が描きたいテーマはエネルギーです。
熱・光・重さ・音・風・季節・開花・結実・生命・食・不安・苦痛・欲・愛 など
無数の種類があって、それらが混じり合った大小の流れの中で、
陰と陽のバランスをとりながら私達は生きていると思います。
今回は夏の沖縄で感じたことを、
旅を大きく彩ってくれた"天気"をモチーフにして作品を制作しました。
晴天の下、透明な海の中で息を吐くと、地上では目に見えない"空気"がはっきり見え、
水中に差した光をまとった粒達は、キラキラ勢いよく昇っていきました。
昼は明るい空の中なので、光っていても姿の見えない星たちは、
晴夜の暗闇に包まれると、堂々と輝き、満天の天の川になります。
月のない暗い夜ほど華やぐのです。
嵐の日は 風や波が走り回って騒がしいのに、
虫や魚や鳥たちは家に帰るからか、とても静かに感じたりします。
普段は見えていないものが、状況が変わると当然のように確認できることや、
聞こえているのに聞いていない音はたくさんあります。
認識はしなくても、それらは常に混ざり合って働き合っているのを、様々な
天気を体験してじっくり感じました。
そして、私の見た風景や感覚を絵に描きましたので、見に来てくださった方々に
少しでも共感して頂けたら嬉しいです。
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