kyounosuke
郷之介作陶展
-おたまりこぼし-

2008.5/31(sat) - 6/8(sun)　

２５年間陶芸を続けてきた郷之介による初の個展です。


　

どろり夜更けて月灯り。時の森がさわがしい。
まあ〜るい、やさしい土塊に、やがて角はえ
牙はえて、寄る辺ない異界の戦士がうまれ
でる。夢見る天使に因縁つけて、今宵は
娑婆で憂さ晴らし…。

　郷之介のもの作りは、無垢な球体から始まります。
　生き流されていくうちに、
否応もなくつきまとう喜怒哀楽や不条理を、
小さな土塊にたっぷり練りこみ準備完了。
　時のかけらをかき集め、轆轤（ろくろ）がぐるぐる回りだす。
甘く切なくほろ苦く、たまには辛さも風味付け。
身も世も焦がす情熱の素敵な炎で焼きましょう。
うまいまずいは、食べてからのお楽しみ。お熱いうちにご覧あれ。　
　どうせこの世にうまれてきたからには、立ち去る前にせめてもの、心模様を残します。
　郷之介、本日もまた図々しくここに在り。
郷之介

1953	東京に生まれる
1976	中央大学文学部文学科国文学科卒業
1983	読売文化センターで陶芸を始め、現在に至る
2001~	毎年企画展に参加　　（練馬富士見台　ギャラリー櫓櫂）
2008	初個展　（六本木　ストライプハウスギャラリー）