森のなかの花 白井嘉尚
描くことから「何か」を抜き取る。そして「どのように」描くのか思いめぐらす。
「鏡のフロッタージュ(1979〜)」、「フリージグソーパズル(1982〜)」、「シャーベットのように(1986〜)」、「版によるドローイング:1990〜」。98年から2000年にかけて制作から離れ、そして「森のなかの花:2001〜」と巡ってきた。
ここで描くにあたって、手漉紙を水で浸し,そこに水溶性の色をたらす。紙の繊維、顔料の組成、濃色から無色にいたるまで水にそってなめらかな諧調で展開する色。
私の外部で戯れるそれらの物性は、紙の上に小さな自然をかいま見せる。
それは手つかずの小さな大きな空間。感覚を研ぎすましてその気配に触れる。そして無数の流れの幾重もの層から、ある流れを可視化してゆく。また、小さな自然であってもそこには、これまでの経験の及ばない空隙があり、そのような見知らぬ場所で佇む。
私にとってそれが「描く」ことであるようだ。「なぜ」描くのかという問いを残して。
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白井 嘉尚 略歴
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1953
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静岡県下田市に生まれる
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1977,79
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東京芸術大学美術学部卒業。同大学院修士課程修了
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1980 |
個展「鏡のフロッタージュ」(神奈川県民ホールギャラリー;横浜)
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1982-85
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個展「フリー・ジグソーパズル」(東京、静岡にて発表)
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1983-86
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アートスペース展'83,'85,86(静岡市民文化会館) |
1986,87
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第2,3回インターナショナル・ワークス・オン・ぺ一パー(ABCギャラリー他;大阪)
白井 嘉尚 略歴
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1953
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静岡県下田市に生まれる
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1977,79
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東京芸術大学美術学部卒業。同大学院修士課程修了
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1980 |
個展「鏡のフロッタージュ」(神奈川県民ホールギャラリー;横浜)
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1982-85
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個展「フリー・ジグソーパズル」(東京、静岡にて発表)
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1983-86
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アートスペース展'83,'85,86(静岡市民文化会館) |
1986,87
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第2,3回インターナショナル・ワークス・オン・ぺ一パー(ABCギャラリー他;大阪)
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1987
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「重層する、浮遊。」展(山梨県立美術館;甲府) |
1988
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個展「シャーベットのように」(東京、静岡にて発表) |
1989
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「和紙」展(アンドレアス・ヴァイス画廊他;ベルリン、バーゼル、ケルン)
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1988-95
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A-value展創設に参加
A-valueI,II,III,IV,V,VI,VIII(静岡県立美術館県民ギャラリー)
眼の座標」III,IV,VI(代々木アート・ギャラリー;東京)
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1990-97
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個展「版によるドローイング」(東京、京都、静岡、福井にて発表)
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1994 |
「遍在する波動」展(メトロポリタン美術館;マニラ) |
1995 |
「紙・韓国と日本」展(錘路ギャラリー;ソウル) |
1996 |
「ドリップド・A-Value展」(アヤラ美術館;マニラ) |
1999 |
「和の紙・韓の紙」展(静岡市アートギャラリー)実行委員長を務める。 |
1999-2000 |
文部省在外研修員として英国に派遣される。 |
2002 |
「2002韓日紙の世界」展(バタンゴル芸術館;韓国) |
2004 |
「 Minus One+Underground Party」(Aldwych廃駅;ロンドン) |
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「森のなかへ」(ストライプハウスギャラリー;東京)
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2005 |
「Transparency」(Mestske Museum Pezinok;スロバキア) |
2006 |
「森のなかへ」(ギャラリー未来;岡部)
「白井嘉尚美術館展」(大滝デザインギャラリー;静岡)
「森の中へII」(ストライプハウスギャラリー;東京) |
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その他、グループ展等多数参加
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現在 |
静岡大学教授 |
その他 |
A-Value展I,II,III,IV,V,VI,VIII記録集編案出版(1988-95)
遍在する波動」展(マニラ・メトロポリタン美術館主催)
共同プロデュース,カタログ編集(1994)
静岡大学創立50周年記念美術展」コーディネート,カタログ編集(1999)
『静岡の文化』第61号、「特集:静岡県と現代美術」編集、静岡県文化財団(2000) |
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1987
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「重層する、浮遊。」展(山梨県立美術館;甲府) |
1988
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個展「シャーベットのように」(東京、静岡にて発表) |
1989
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「和紙」展(アンドレアス・ヴァイス画廊他;ベルリン、バーゼル、ケルン)
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1988-95
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A-value展創設に参加
A-valueI,II,III,IV,V,VI,VIII(静岡県立美術館県民ギャラリー)
眼の座標」III,IV,VI(代々木アート・ギャラリー;東京)
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1990-97
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個展「版によるドローイング」(東京、京都、静岡、福井にて発表)
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1994 |
「遍在する波動」展(メトロポリタン美術館;マニラ) |
1995 |
「紙・韓国と日本」展(錘路ギャラリー;ソウル) |
1996 |
「ドリップド・A-Value展」(アヤラ美術館;マニラ) |
1999 |
「和の紙・韓の紙」展(静岡市アートギャラリー)実行委員長を務める。 |
1999-2000 |
文部省在外研修員として英国に派遣される。 |
2002 |
「2002韓日紙の世界」展(バタンゴル芸術館;韓国) |
2004 |
「 Minus One+Underground Party」(Aldwych廃駅;ロンドン) |
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「森のなかへ」(ストライプハウスギャラリー;東京)
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2005 |
「Transparency」(Mestske Museum Pezinok;スロバキア) |
2006 |
「森のなかへ」(ギャラリー未来;岡部)
「白井嘉尚美術館展」(大滝デザインギャラリー;静岡)
「森の中へII」(ストライプハウスギャラリー;東京) |
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その他、グループ展等多数参加
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現在 |
静岡大学教授 |
その他 |
A-Value展I,II,III,IV,V,VI,VIII記録集編案出版(1988-95)
遍在する波動」展(マニラ・メトロポリタン美術館主催)
共同プロデュース,カタログ編集(1994)
静岡大学創立50周年記念美術展」コーディネート,カタログ編集(1999)
『静岡の文化』第61号、「特集:静岡県と現代美術」編集、静岡県文化財団(2000) |
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森の宴 白井洋子
「土の風船」を手でふくらませて,出てくるかたちを楽しんでいたら、こんな繭のようなかたちになりました。卵にもきのこにも見えてきます。それは内部に空気をこめたつもりでしたが,生命のこもった形に通じています。
これまでも快と不快が入り交じるような,どこか歪んだ形に惹かれていましたが,その歪みがあることで静かに呼吸しているような、そして何処かに動きを孕んでいるような気がします。
光はそれを豊かにしてくれるはずです。
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白井 洋子 略歴 |
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静岡県に生まれる |
1977 |
女子美術大学日本画科卒業 |
1978 |
「三人展」(ギャラリー三番館;銀座) |
1997 |
個展「森の宴」(ギャラリー SenSenChi;静岡) |
2003 |
個展「光の繭」(ecomus fit;静岡) |
2004 |
「森のなかへ」(ストライプハウスギャラリー;東京)
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2006 |
「森のなかへII」(ストライプハウスギャラリー;東京)
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清水南高校講師・静岡県美容学園講師
子供のアトリエKIDの共同主宰者 |
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