浜いさを展
Isao Hama
人のかたち VOICE!」

2006.10.5-26

浜は、1971年以来「人のかたち」にこだわり、
白い人形を一貫して手がけ、
現代の人形造形を代表する作家です。
桐塑に布貼りあるいは粉を吹き付けて女性像や男性像など
変身や幻想といった主題で作品を発表してきました。
近年は、ユーモアとリアルさを交えながら
自己の内的なイメージを象徴的に表す制作へと展開しています。
そして当ギャラリーの前身、ストライプハウス美術館で
1999年に初めて発表したシリーズ「箱の男」は
今年、国立近代美術館工芸館に収蔵されました。
 今展では「人のかたち」の新たな展開で、
廃棄するはずだったパソコンの機械部品を黒く塗り、
白い「人のかたち」と構成させます。
そして作家から見た不可解な現代社会を表現します。

 作品点数約30点。




VOICE!
浜いさを

不具合が目立ってきた古いものに
かえて新しいパソコンを買った。
思い立って古いものを分解すると、
俯瞰した街中のようにも見える基盤の配列があり、
中におもちゃのような送風機が二つあった。
その唯一人間的なものにホッとしながら、
全体を否定の黒で塗りつぶした。

そこに
「人のかたち」を置いてみたら、
不可解な今の社会が見えた。
浜いさを 略歴
1939
旧満州新京に生まれる
1980
新宿紀伊国屋画廊個展 以後 82.85.88,91.94.97.00.03
1984
銀座松屋「語り始めた人形たち」展
アートエキスポニューヨーク参加
1986
国立近代美術館工芸館「人形工芸・昭和期を中心にして」
「エコールド川崎」展
「ザ・アートインヨコハマ」展
1987
六本木ストライプハウス美術館個展 以後90.93.96.99.
1995
銀座松坂屋、他巡回展、日本経済新聞社「日本の人形芸術」
2002
ストライプハウスギャラリー個展 以後04,05
2003
国立近代美術館工芸館、他巡回展「今日の人形芸術。想いの造形」
「ドールファンタジア」全国巡回展 -04
2005
足利ギャラリーもみの木 個展
2006 「箱の男」が国立近代美術館工芸館に収蔵される
ストライプハウスギャラリー個展「人のかたち VOICE!」
他地方展、グループ展多数NHK、民放テレビ出演、作品紹介
現朝日カルチャーセンター新宿・講師
著作
「浜いさをの白の世界」きゃらばん文庫
「白い人形・白い言葉」きゃらぱんの会
「白い群れ」沖積書
「布でつくる人形」美術出版社
「詩と人形のルフラン」沖積書
とむ草色の「ポエムの人形」'学習研究社
「夢のあとさき」美術出版社
「人のかたち」沖積合作品集予定美術出版社


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