中村孝子展
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Takako Nakamura
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続 蝋紋 VII
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2005.06.03-25
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中村孝子は、和紙にロウを用いた独特のドローイングで36年間表現し続ける作家です。白い紙の上に無色のロウを溶かし落として産み出される一期一会のカタチには緊張感が漂います。
イタリアから送られたロウソクがきっかけで制作は始まりましたが、作品は日本を思わせるモノとなっている。国内、外の展覧会で発表。今回は7回目で新作9点を展示。
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作家コメント |
名付けて 蝋紋 中村孝子
今から30年ほど前 ローマに滞在していた友人から
美しい彫り上げのある赤いロウソクと古色を帯びたソク台が届いた。
はじめのきらめきに終わらず 灯す楽しみが 何時となく
私の生活の中に根付いた。
やがてパラフィンを手にするようになって そして手漉き紙の上に
パラフィンを使って描くことに 打ち込むようになった。
かすかに吹く風にも 穏やかな風とともにせめぎあいながら
姿を変えるパラフィンの 瞬時のフォルムの変容の 虜になった。
又フォルムの清冽な流れの一つ一つに 仕事場の空気が
凝結されていく 引きしまった時間が たまらなかった。
ロウソクからパラフィンへ 不思議な縁(えにし)があるように思える。
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中村孝子略歴 |
1932 |
東京都に生まれる
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1952 |
東京学芸大学美術科修了 |
個展 |
1981・32 |
楡の木画廊/東京 |
1985 |
ストライプハウス美術館/東京(のち87,91,95,98)
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1997 |
マッサマリッティマ トスカーナ/イタリア
スベレート/イタリア |
グループ展 |
1960-65 |
グループ朋展 小松画廊/東京
二人展 銀座画廊/東京
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1995 |
よこはまの作家たち '95 横浜市民ギャラリー/神奈川県
アーティスト イン ヨコハマ チャールズ H. ギャラリー/バンクーバー/カナダ |
2004 |
中日韓現代芸術展 上海多倫現代美術館/中国健 |
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