柳田郁子 布の造形展
「TWIST」
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Ikuko Yanagida
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2005.04.01-22
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柳田郁子の個展は、当ギャラリーにおいて2年ぶり2回目となります。
作家は20年以上布にこだわり、作品に一貫して棉布を素材に使ってきました。布地の糸を抜く、布地を縮めてふくらませる、時には抜いた糸を木の張手を使いながら宙吊りにし伸子で立体にするという手法を用いた作品です。
また近年は、舞台美術としての参加をきっかけに、よりのびやかでひろがりのある作品へと変化しつつあります。
※張手:洗い張りや染色時、布の両端に刺し留めて弓形に張り、縮まないようにする道具。
※伸子:布の両端を挟んでひもで張る道具。
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作家コメント |
2003年の2月に六本木ストライプハウスギャラリーで「カドリールを踊ろう」のタイトルで綿布の糸を抜いたり、縮めたりふくらませたりして、伸子、張手を使って宙吊りにし、「布の造形展」で再出発をしました。
2003年の秋には、千賀ゆう子企画公演で「ハイナー・ミュラーユS ミラー」(麻布dei pratze )「桜の森の満開の下」(六本木ストライプハウスギャラリー)と、芸術見本市2003東京(東京芸術劇場)等で、新しい扉が開いて、舞台美術作品として出品し、また役者さんが作品を身に纏っての公演で、初めて舞台の上で作品がスポットライトを浴びる事ができて胸が熱く、身が震える経験をしました。
作品をテラスに宙吊りにしたり、体に付けて汚れても洗う事が可能です。
今回六本木ストライプハウスギャラリーで2回目の個展ですがタイトルを「ツイスト」とし綿布の糸を多く抜いてツイストし宙吊りにして、張手、伸子、アクリルを使っての作品です。
年が超スピードで過ぎて行き、世界中も個人もめまぐるしく繁雑な日々の中でただひとつ作品を通して、安らぎ、和むのも、はてない奥の深さに強く魅了させられる世界です。ツィッギーなツイスト、太めなツイスト、いろいろなツイスト。
作品が舞台の美術作品として或は演技者、踊り手などの身に付けられる様な楽しい作品を創作し、挑戦しながら出品できる機会が訪れる事を願っています。
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柳田 郁子 略歴 |
1938 |
東京都、浅草に生まれる |
1956 |
私立共立女子高等学校卒業 |
1958 |
手嶋 有男に染色を学ぶ |
1976 |
アトリエ成城で岩本 元に師事(デッサン、油絵) |
1981 |
岩本 元と二人展(銀座:ギャラリー玉屋) |
1982 |
鈴木 邦男と「遊芸展」(銀座:真和画廊)
個展(銀座:ギャラリー玉屋)
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1983 |
個展(銀座:ギャラリー玉屋) |
1985 |
個展「伸子と宙吊り空間」(名古屋:space de aupa)
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1987 |
個展(久が原:ガレリア=キマイラ)
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1989 |
個展(小山:ホメックス=アートスペース) |
1991 |
個展(久が原:ガレリア=キマイラ) |
1994 |
個展(久が原:ガレリア=キマイラ) |
1995 |
個展(銀座:wacol ginza art space)
グループ展「art picinic 95」(六本木:ストライプハウス美術館)
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2003 |
個展「カドリールを踊ろう」(六本木:ストライプハウスギャラリー)
※舞台美術作品として出品
千賀ゆう子企画公演「ハイナミラーミュラーミラ」(麻布 die pratze)
※舞台美術作品として出品 千賀ゆう子企画公演「桜の森の満開の下」
(六本木:ストライプハウスギャラリー)
※舞台美術作品として出品 千賀ゆう子企画公演「桜の森の満開の下」
芸術見本市2003東京(池袋:東京芸術劇場) |
2005 |
個展「ツイスト」(六本木:ストライプハウスギャラリー)
※舞台美術作品として出品 千賀ゆう子企画公演「建礼門院」
(六本木:ストライプハウスギャラリー)
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