丸田 恭子 展
Kyoko Maruta
「-超 矛 盾-」

2005.01.07-27

 
 丸田氏は27歳のときアメリカへ渡り、伝統あるアートスチューデント・オブ・ニューヨーク(ポロック、マザウェル、ローゼンクイスト出身の専門学校)で絵を学びました。
 大学受験の際、「絵はわざわざ勉強するものではない」と、美術系の大学は受けずに薬科大へ進学、卒業後は薬局を経営し、絵は趣味で続けていました。しかし、集中して勉強してみたくなり渡米、初めて本格的に絵を描き始めます。
 ニューヨーク時代、暗中模索で描いていくうちに「異なると思えるすべてのものは根源的に一つであり、すべてが繋がっている。」という東洋思想が作品に表れ始めました。そして現在も「異なるものを同時に画面の中に入れたい」という気持ちの矛盾と向き合いながらスピード感のある作品を作り続けています。
 今展では、ドローイングとペインティングの作品を約15点展。




丸田恭子 コメント 
   天才数学者が生まれる土壌の一つに美に対する感受性が必要であると言われている。
 今日の理論物理学者は、理論と実験を突き合わせることの難しい領域に足を踏み入れており、理論を証明するのに実験できないことをけなされる批判の中、数学と美学が実験に取って代わるのだろうかとも囁かれている。その実在を受け入れる理由として内的調和つまり、簡潔さ、美しさが真理の特徴をなしている。実際に証明されてきた今までの理論は、すさまじいまでの数式の積み上げによるものであるが、それはまさに、見事に壮麗にして華麗なる美しさを兼ね備えていると言う。
 逆に、作品からもたらされるいわゆる美というものが沈黙とともに全身をうつものであるならば、科学的真実がそこに存在すると考えても決しておかしくないのではないだろうか。自分自身の真実とともに作品自体が証明していると言えないことはない。つまり、科学的世界認識がある一方絵画的世界認識という方法も成り立つに違いないと思う。そして、自分自身の中にある真実のものであるならば作品は自ずと生命を持つ。
 いつも作品先行で概念や認識は後からついてくるのだが、作品から触発され教えられる事は非常に大きい。
 21世紀に入って、言語的、理論的あるいは感覚的に相容れないもの、そして両極のものそれらが矛盾も取り込み浸透しあうという世界の有り様が模索されていくと思う。関係性とともに存在するという事ではなく、あらゆる分野で相互浸透ということが重要になってくる。 作品を創り続けることにより認識の扉が少しずつ少しずつ開いていく。
                      




丸田 恭子 略歴
1955
長野県長野市に生まれる。
1978
明治薬科大学卒業
1982
渡米(-87)
アートスチューデントリーグオブニューヨーク(-84)
1983 ステラチャールズグッドマン奨学金を受ける
1984 ボードオブコントロール奨学金を受ける
アートスチューデントリーグパーマネントコレクションに選ばれる
1997-2000 2代目高橋竹山(津軽三味線)の舞台美術を手掛ける
2000 画集「波動の絵画 丸田恭子」出版
展覧会
1985
個展 ジェイムスタルコットギャラリー:ロサンゼルス
1985-6
グループ展 ボローニャランディギャラリー:イーストハンプトン、N.Y.
1988
個展 村松画廊:東京
グループ展 リコギャラリー:ロサンゼルス
1989
グループ展「第2回アクリラート展」O美術館:東京
1991
グループ展「women's art work」ギャラリーショウ:サンフランシスコ
「二人展」L.A.アートコア:ロサンゼルス
1995
「丸田恭子の世界」駒ヶ根高原美術館:長野
グループ展「線について」板橋区立美術館:東京
グループ展「VOCA展'95」上野の森美術館:東京
1999   グループ展「現代日本絵画の展望展」東京ステーションギャラリー
2000 個展 ウェストベスギャラリー:名古屋('04)
グループ展「現代日本美術展」東京都美術館、京都市美術館
2002 グループ展「彼女達が創る理由」長野県信濃美術館
2003 個展 クリスタルギャラリー、志賀高原美術館:長野
グループ展「アートウォッチングpart2」宮城美術館
2004 個展「丸田恭子展 -超矛盾-」ストライプハウスギャラリー:東京
企業や公共施設のコレクションも多数


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