ストライプはウスギャラリー オープン記念展
Vol-4 -Before and After 1945- Lviv
塚原琢哉ウクライナ見聞写
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Takuya Tsukahara & Andriy sahaidakovsky
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2002.05.09-06.29
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ポーランドの聖母イコン巡礼を続けてきた写真家塚原琢哉が、イコンのたどった道を探すためにポーランドの国境を越えウクライナのリボフを訪れた。リボフは長い間ポーランドの領土となり、キリスト教文化の輝いた時代もあった。ポーランドが三国に分断された時代、リボフはロシアの支配下におかれ第一次世界大戦、第二次世界大戦を経て市民生活は複雑な環境に置かれた。そのリボフで塚原は戦争によって失った文化と人間関係のありさまをリチャキフ墓地で知ることになった。いまなお墓石の復元に命を灯している老人から国と国と狭間で失望している人々の話を聞いた。一度傷ついた人々の心を修復することができるだろうか、戦後長い間のソビエト支配によってリボフは暗く貧しい時代を過ごしてきた。
塚原は一人のウクライナの現代美術作家アンドリィ・サハイドコフスキと会い、彼の作品「父の記憶」に込められた幼少の思いに感動し「塚原琢哉ウクライナ見聞写」に展示した。
ストライプハウスギャラリーのオープンより続いている-Before and After 1945-展は、今なお国家と国家との狭間で無惨に命を奪われている人たちの現実を直視し、1945年という悲しみの碑を挟んで戦争が正義ではないということと、戦争によって失われたものの空しさを、写真と美術作品で多くの方々に知っていただこうという企画です。
※「見聞写」という言葉はこの展覧会で初めて使用した造語です。塚原の現地で見聞きことを写真と言葉で伝えるという意味です。ときには美術作品とのコラボレーションとによって新しいイメージコミュニケーションを試みます。
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父の記憶
Andriy sahaidakovsky
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アンドリィ・サハイドコフスキ 略歴
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1957 |
ウクライナ、リボフに生まれる。 |
1974-79 |
リボフ工芸大学建築学部専攻
ウクライナ,リボフ在住 |
個展 |
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1992 |
ウヤズドウフキ城現代美術センター、ラボラトリーギャラリー(ポーランド;ワルシャワ) |
1997 |
芸術文化センター、"Dzyga"(ウクライナ;リボフ) |
1999 |
非公開 現代美術ギャラリーセンター(ウクライナ;キエフ) |
グループ展 |
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1989 |
14国立サロン(イタリア;ローマ) |
1990 |
「陵辱」展、レーニン美術館(ウクライナ;リボフ) |
1992 |
ジャーマン美術館(ドイツ;ミュンヘン) |
1993 |
「ヨーロッパの歩み」展、ウヤズドウフキ城現代美術センター、(ポーランド;ワルシャワ) |
1995 |
「自由空間」展、美術館(ウクライナ;オデッサ)
「錬金術の降服」展、キエフ現代美術センター戦艦"Slavutych"(ウクライナ;クリミヤ半島 セバストポリ) |
1997 |
国際彫刻シンポジウム(ベラルーシ;ミンスク) |
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