Sato Kimie
サトーキミエ陶展
-黒の還元-
2009.07.02(木)-09(木)




10年前に当ギャラリーの前身であるストライプハウス美術館で
スペインの作家とともにグループ展を開いた作家による個展です。
 サトーは徳島市出身、
京都市立美術大学で陶芸を専攻、
卒業後スペイン・バルセロナの市立マッサナ美術学校に留学しました。
 今までには日本だけでなく
スペインでも個展を開催し,好評を得ています。
30年向き合った黒化粧土を使った
曲線を生かした繊細さも感じさせる作品です。









 

-黒の還元- サトーキミエ

 黒化粧土とかかわって30年。土ネーム、サトーキミエになって18年。自分の思いだけを見つめることを念じアトリエにこもって18年。以来、成り行き任せの陶作り。何か、うごめく有機的なイメージを、黒い形にまで作り上げたい思い入れがあるのみ。不定形で自ら動き出すように見える曲線への不思議な感覚は、学生時代から今に続いている。ゆらぐようなうねった黒い曲線、やわらかい黒い袋状の空気のふくらみ。なんとか、土で表現できないものか試行錯誤。器にしろ、オブジェにしろ私は習作ばかり作り続けているような気がする。

付き合わない。出かけない。勉強しない。私は一日中、私の手を動かしている。私の作るということは、修業であるのかも知れないし遊びであるのかもしれない。アトリエでボケッーと一日何もしない。よくある私の癖。粘土の紐を積み上げていく作業の繰り返し。私の仕事はいつもゆっくり進む。ひらめいた発想。いつか、作品になる予感はある。自分自身の内面世界の奥にある光が見え隠れしだした気がする。技術力と根気力と体力が、避けて通れないこれからの私の制作課題になるだろう。

   











 サトーキミエ Sato Kimie
 徳島市生まれ。
 京都市立美術大学工芸科陶磁器専攻
 バルセロナ(スペイン)市立マッサナ美術学校
<Exhibition>
 1967
Massana(バルセロナ)
 1970 丸新ギャラリー(徳島)
 1972 産業会館ギャラリー(徳島)
 1975 3人展・銀座松屋(東京)
 1981-84 4人展(徳島)
 1986 3人展(徳島)
 1993 高松市立美術館ギャラリー(高松)
 1996 徳島県立近代美術館ギャラリー(徳島)
 1997 ギャラリー ウェイクアップ(徳島)
廣工房(松山)
 1999 スペイン・日本 陶6人展・ストライプハウス美術館(東京)、
伊丹市立工芸センター(伊丹)、札幌芸術の森(札幌)
 2000 3i3Barcelona-Japan・バルセロナ陶磁器美術館(バルセロナ)
 2002 Caja Canaria・テネリッフェ(スペイン)
ギャラリー タナカ(松山)
 2004 澤正(京都)
 2005 The 3rd World Caramic Biennale 2005 Korea(京畿道)
第7回 国際陶磁器展美濃(多治見)
 2007 ギャラリーAO(神戸)
 2008 乾ギャラリー(東京)
 2009 サトーキミエ陶展 -黒の還元-」 ストライプハウスギャラリー(東京)















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